7月10日より順次放送中のアニメ【推しの子】第13話では、漫画家の鮫島アビ子(CV:佐倉綾音)が、自身の作品の舞台版の脚本に激怒。脚本家のGOA(CV:小野大輔)を容赦なく責め、ネット上では「マジで考えさせられる話」「メディアミックスは大変」といった声が相次いだ。
アニメ【推しの子】は、赤坂アカ氏と横槍メンゴ氏のタッグによる大ヒット漫画が原作。産婦人科医のゴローこと雨宮吾郎(CV:伊東健人)が、大好きなアイドル・星野アイ(CV:高橋李依)の息子・星野アクア(CV:大塚剛央)に転生することから始まる物語だ。アイを殺されたアクアは、事件の真実を探るため芸能界に足を踏み入れていく。2023年にアニメ第1期が放送され、2024年11月28日からは実写ドラマシリーズの配信、12月20日からは実写ドラマの続編に当たる映画の全国公開が決定している。
前回放送の第12話では、アクアが漫画「東京ブレイド」の舞台版で刀鬼役を演じることになった。さらにGEMNが歌う第2期からのOP「ファタール」も公開された。OP映像の最後には客席にアイが座っているカットもあり、「アイが見守ってる」「ちょっとまって、最後泣ける」「アイが観劇してる、OPの演出最高かよ…」と感動する視聴者が絶えなかった。
第13話「伝言ゲーム」では、「東京ブレイド」の原作者であるアビ子が稽古場を訪れ、舞台の脚本を全部変えてほしいと訴えた。プロデューサーの雷田澄彰(CV:鈴村健一)は「もうこの脚本でOKいただいて稽古にも入ってるんです」と返すが、アビ子は「私は何度も直してくださいって言いましたよ」と譲らなかった。
今回舞台の脚本を執筆したGOAが謝ると、アビ子は「本当に『東京ブレイド』読んでくれてますか?」と責めた。さらに「別に展開を変えるのはいいんです。でもキャラを変えるのは無礼だと思いませんか?うちの子たちはこんなバカじゃないんですけど!」と不満を爆発させる。アビ子は「ちゃんと原作読んだ上でこれって言うなら、この人ちょっと創作者としてのセンスが…」と語り、自分が脚本を書くと言い出した。
自分の修正意図がまったく反映されていないと怒るアビ子の主張はもっともだ。しかしGOAのもとにアビ子の修正依頼が伝わるまでには、担当編集やプロデューサーなど複数の人が間に入っていた。そのためアビ子の依頼は、“伝言ゲーム”のように言葉のニュアンスなどが変わってGOAに伝わっていたのだ。そのなかでGOAは、修正意図に沿ったリライティングをしようと奮闘していた。
脚本家も真剣に取り組んでいる中でのすれ違いに、視聴者からは「どっちも辛い」「メディアミックスは大変」「マジで考えさせられる話だ…」「どちらも真摯に向き合ってる場合、良し悪しは一体どこにあるのだろう」と反響が続出した。
■第13話「伝言ゲーム」
【あらすじ】
人付き合いが苦手な『東京ブレイド』原作者・アビ子。そんな彼女が、メディア化の現場でうまく立ち回れるのかと危惧する先輩漫画家の頼子だったが、いざ稽古場を訪れるとその不安が的中して──
(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会
アニメ『【推しの子】』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイ(タップで動画へ) | 見どころ |
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1 | Mother and Children | アイの愛、圧巻の作画 |
2 | 三つ目の選択肢 | 見事な重曹の舐めっぷり |
3 | 漫画原作ドラマ | ワルカッコいいアクア |
4 | 役者 | 『今日あま』作者の涙… |
5 | 恋愛リアリティーショー | 色々とガチなぴえヨンダンス |
6 | エゴサーチ | 眼前で検索ワード読上げの暴挙 |
7 | バズ | あかねの壮絶な演技力… |
8 | 初めて | アクア、1話で3人オトす |
9 | B小町 | 本気が過ぎるかなPV |
10 | プレッシャー | ぴえヨンの地声、ガチイケボ |
11 | アイドル | 赤子の頃と変わらぬオタ芸 |
12 | 東京ブレイド | 姫川とかな、迫真の掛け合い |
13 | 伝言ゲーム | 原作者、脚本家にバチギレ |
14 | リライティング | 師匠と弟子の修羅場 |
15 | 感情演技 | ホラーすぎるゴローの影 |
16 | 開幕 | 迫真の「一緒に殺してあげる」 |
17 | 成長 | メルト覚醒! |
18 | 太陽 | ホラーみ溢れるあかね |
19 | トリガー | かな覚醒の瞬間 |
20 | 夢 | アイが死ななかった世界 |
21 | カイホウ | アクアの目から星が消える |
22 | 自由 | アイの墓に現れたカミキ |
23 | 再会 | ルビー、故郷で絶望の対面 |
24 | 願い | ルビーが見せた漆黒の意志 |