大谷翔平、連敗止める決勝打「なんとか打ちたいと思った」ホームラン未遂122m大飛球ツーベースでヒーローインタビューに登場「打った瞬間は抜けたかわからなかった」

【MLB】タイガース 3－4 ドジャース（7月12日・日本時間13日／デトロイト）　　　　　　　

　この試合のヒーローはこの男だった。ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」で先発出場すると、3－3で迎えた9回表の2死一、三塁の第5打席にエンタイトルツーベースのタイムリーヒット。これが決勝点となり、大谷は試合後のヒーローインタビューに登場。「なんとか打ちたいと思った」と2試合、10打席ぶりの安打に笑顔を見せた。

　初回、2回と立て続けにタイガースに得点を許しながらも、粘り強く戦ったドジャース。4回にフリーマンのソロホームランで反撃を開始すると、直後に1点を返し、8回にようやく3－3の同点として9回表の攻撃を迎えた。

　大谷はこの日、4打数ノーヒットと、前日、前々日から9打席快音がないままこの日の第5打席を迎えた。相手の5人目の左腕、ホルトンが投じた93.7マイル（150.8キロ）のシンカーを見送ってボールにすると、カウント1－0からの2球目、94.3マイル（151.7キロ）のシンカーをハードヒット。打った瞬間、ホームランかと思わせる打球はセンターの頭上を越えて、ワンバウンドでバックスクリーンに到達するエンタイトルツーベースに。時速107.3マイル（約172.6キロ）、飛距離403フィート（約122.8メートル）の一撃が貴重な勝ち越しタイムリーとなった。

　その後、9回裏の守備を継投で逃げ切り、試合終了。大谷の一打が決勝点となると、ヒーローインタビューには当然のように大谷が指名され、ゲームを終えたばかりの高揚した表情でレポーターの問いかけに応えた。

　決勝点となった第5打席の心境を問われると「ヒットで、1点でいい。なんとか打ちたいと思った。打った瞬間は抜けたかわからなかったが、抜けてほしいなという気持ちで走った」と答え、4連敗で迎えたゲームには「タフな試合が続いていたのでまずは切っていい流れをもってくることが大事。シリーズの最初をとれたことがお大きい」と語った。

　さらに、リードを許しながらも3回以降は無失点で抑えた投手陣に対しても「一人ひとり粘り強く、打線の流れをもってくるようなリリーフ陣だったと思う」とチームメートを称賛するコメントを残した。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）