将棋日本シリーズJTプロ公式戦の1回戦第2局が7月13日、香川県高松市の「サンメッセ香川 大展示場」で行われ、豊島将之九段(34)と糸谷哲郎八段(35)が対局を開始した。これまでに3回の優勝経験を持つ豊島九段と、前回大会準優勝の糸谷八段が1回戦で激突。注目の一戦は、振り駒の結果で糸谷八段の先手番に決まった。
豊島九段は、2007年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:10期)、順位戦A級以上が7期。タイトルは竜王2期、名人1期など計6期で、棋戦優勝は5回。今年度は名人戦に挑戦したが、1勝4敗で敗退を喫した。JT杯は10年連続10回目の出場で、2016年、2020・21年と3回の優勝経験を持つ。前回大会は2回戦の北海道大会で今回と同一カードに。相雁木の一戦で糸谷八段に敗れており、今大会では初戦でのリベンジと4度目の頂点を目指す。
糸谷八段は、2006年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:8期)、順位戦B級1組(A級:5期)。獲得タイトルは竜王1期で、棋戦優勝は新人王戦1回。棋界屈指の早見え早指しとしても知られている。本大会は4年連続7回目の出場で、前年度は自身初のとなる決勝戦へ進出。藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖)に敗れ準優勝だった。今期こそ狙うは初Vだ。
少年時代から修行仲間として多くの時間を共有してきた長年のライバル同士による注目の一戦。これまでの公式戦対戦は30局あり、豊島九段の22勝8敗。前年度のJT杯以来の対戦となる本局を制するのはどちらか。勝者は2回戦中国大会で渡辺明九段(40)と対戦する。
JTプロ公式戦は前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者から12人が選出されるトップ棋士たちによるトーナメント戦。持ち時間は各10分、切れたら1手30秒未満、各5分の考慮時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)