【MLB】タイガース 11-9 ドジャース(7月13日・日本時間14日/デトロイト)
ドジャースの大谷翔平投手が放った弾丸アーチは、観客も思わず目を背ける恐怖の一撃だった。ライトスタンドへと飛んだ鋭い打球で間一髪。ファンへの直撃はなかったが、その反応が打球の速さを物語るシーンをカメラは捉えていた。
定位置となった「1番・DH」で出場した大谷の第3打席は、2-2の同点で迎えた5回表に回ってきた。先頭打者として打席に入った大谷は、カウント1ボールからの2球目をフルスイングする。火の出るようなあたりは一直線でライトスタンドに飛び込む第29号、そしてメジャー通算200号のホームランとなった。
着弾した付近のスタンドに座っていた観客は、あまりのスピードに驚いたのか両手で首から上を覆いながら顔をグラウンドから背けていた。内野スタンドに飛び込むファールボールでは、打席からの距離が近いこともあり観客が目を背けるのは珍しくない。しかし外野スタンドに飛び込むホームランではあまり見かけない光景だ。むしろ、我先にとボールを追いかけている観客のほうが多いくらい。
MLB公式データサイト『Baseball savant』によると、このホームランの打球速度107.8マイル(約173キロ)であり今シーズンの29本のうち15番目のスピードだった。大谷のホームランにしてはそこまで速くない。
しかしメジャーリーガーではない観客にとって、このスピードで石のように硬いボールが(打席から100メートル以上離れているとはいえ)、自分に向かって飛んでくるのは恐怖以外の何物でもない。頭部を守り顔を背けるのは自然な行動と言えるだろう。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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