迫田さんがそんなノートを取れない生徒に向け、コツをXに投稿すると269万表示という大きな反響を呼んだ。「ノートを取るコツ」は以下の3つだ。

 その1「用途によってノートを分けろ!」

 授業ごとにノートを分けるのはもちろん、予習用、授業用、復習用と用途で分けていく。さらに…

 「『この問題集はどのノートに書いたっけ?』となってしまうと復習する時に面倒くさくなってしまうので、用途を細かく絞って分けることが重要だ」

 その2「ノートは贅沢に使え!」

 ノートを書くときは、後で説明を追加することがあるため、その分の余白を十分に取っておく。そうすると、見返した際に見やすいノートになる。

 その3「本番のためにノートを使え!」

 最近は板書を電子機器で書いている生徒がいるが、それだと本番の試験に向けての練習にはならないという。

 「試験本番の時は、シャープペンシルや鉛筆を使って答案を書くため、Appleペンシルで書くことに慣れすぎると本番で違和感を覚えるリスクがある」

 ノートを取る理由がわからない子どもには、ノートの取ることの良さを伝えることが必要だと迫田さんは話す。

 「(大人が)ノートを取る意味を正しくわかっていなければ、子どももノートを取る意味を感じられない。自分の頭を使いながらノートを取れば、記憶にも鮮明に残る。そういった効果について、授業をする側も親も子どもに伝えるところから始めていくべきだ」

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