【写真・画像】「先生、ここ教えてください」→「それ、板書したよ」→「ノート取ってません!」…コロナ×ICT教育の影響? ノートを取らない生徒増加 「意義から教える必要ある」現場の苦悩 2枚目
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 迫田さん自身も、高校2年生まではあまりノートを取らなかったので、その気持ちはわかるという。ただ、真面目に勉強し始めて、復習する時にノートの重要性に気づいたそうだ。

 「私は授業の中で『ノートはもう一人の先生だよ』と伝えている。勉強し直す時にもう一度教えてくれる先生がノートであり、ノートを取ることで定着度を高めることができる。板書をしっかりと頭を使いながら写していく作業の中で、定着と理解が深まっていく。だが『ノートを取る意義』から教えなければ、今の生徒は『こんなことに意味があるのか?』と考えてしまう」(迫田さん、以下同)

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 生徒が授業でノートを取らなくなったのは、デジタルを活用したICT教育が普及して、ノートを取る習慣が減ったこと。また、コロナ禍で映像による授業が増え、字幕が出る授業などでわざわざノートを取る必要がなくなったことが原因だと言われている。ただ、それ以外に授業する側にも問題が…

 「生徒がうまく板書を取れない原因の一つに『何を書いていいかわからない』『書いている途中で話が進んだり、次の話題に切り替わってしまう』など、“話を聞くことに集中できない授業”がある。その気持ちはよく分かるので、授業をする側も気を遣うべきだ」

「ノートを取るコツ」3つ
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