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【映像】「それ、板書したよ」→「ノート取ってません!」驚きのやり取り
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 「生徒がノートを取らないのはコロナ禍が原因」「はなからノートを取らない生徒 オンライン授業のせい?」

【映像】「それ、板書したよ」→「ノート取ってません!」驚きのやり取り

 今、SNS上で授業でノートを取らない生徒が話題になっている。

 大手予備校で数学の講師をしている迫田昂輝さんも、予備校の授業でノートを取らない生徒の増加を感じているという。

 「ノートを取らなくて学習が効率よく進むのであれば全然構わないが、質問に来る生徒に対して『それノートに書いてあるよ』『前回のノートを見てごらん』と伝えると、よく『あ、ノート取ってません』と返事をされる」

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 迫田さん自身も、高校2年生まではあまりノートを取らなかったので、その気持ちはわかるという。ただ、真面目に勉強し始めて、復習する時にノートの重要性に気づいたそうだ。

 「私は授業の中で『ノートはもう一人の先生だよ』と伝えている。勉強し直す時にもう一度教えてくれる先生がノートであり、ノートを取ることで定着度を高めることができる。板書をしっかりと頭を使いながら写していく作業の中で、定着と理解が深まっていく。だが『ノートを取る意義』から教えなければ、今の生徒は『こんなことに意味があるのか?』と考えてしまう」(迫田さん、以下同)

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 生徒が授業でノートを取らなくなったのは、デジタルを活用したICT教育が普及して、ノートを取る習慣が減ったこと。また、コロナ禍で映像による授業が増え、字幕が出る授業などでわざわざノートを取る必要がなくなったことが原因だと言われている。ただ、それ以外に授業する側にも問題が…

 「生徒がうまく板書を取れない原因の一つに『何を書いていいかわからない』『書いている途中で話が進んだり、次の話題に切り替わってしまう』など、“話を聞くことに集中できない授業”がある。その気持ちはよく分かるので、授業をする側も気を遣うべきだ」

 迫田さんがそんなノートを取れない生徒に向け、コツをXに投稿すると269万表示という大きな反響を呼んだ。「ノートを取るコツ」は以下の3つだ。

 その1「用途によってノートを分けろ!」

 授業ごとにノートを分けるのはもちろん、予習用、授業用、復習用と用途で分けていく。さらに…

 「『この問題集はどのノートに書いたっけ?』となってしまうと復習する時に面倒くさくなってしまうので、用途を細かく絞って分けることが重要だ」

 その2「ノートは贅沢に使え!」

 ノートを書くときは、後で説明を追加することがあるため、その分の余白を十分に取っておく。そうすると、見返した際に見やすいノートになる。

 その3「本番のためにノートを使え!」

 最近は板書を電子機器で書いている生徒がいるが、それだと本番の試験に向けての練習にはならないという。

 「試験本番の時は、シャープペンシルや鉛筆を使って答案を書くため、Appleペンシルで書くことに慣れすぎると本番で違和感を覚えるリスクがある」

 ノートを取る理由がわからない子どもには、ノートの取ることの良さを伝えることが必要だと迫田さんは話す。

 「(大人が)ノートを取る意味を正しくわかっていなければ、子どももノートを取る意味を感じられない。自分の頭を使いながらノートを取れば、記憶にも鮮明に残る。そういった効果について、授業をする側も親も子どもに伝えるところから始めていくべきだ」

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 ノートを取らない学生の増加について、日本大学危機管理学部教授/東京工業大学特任教授の西田亮介氏は「ぼくは学生時代も今もノートテイクができないし、しない。記憶力とデジタルツールに頼り切り」と打ち明けた。

 「学生時代、ノートを取らない生徒は怒られた。ぼくは手書きに色々と問題があった(要は字が汚く、なぜか書く気もしない!)こともあり、“やる気がないノート”を書いては先生に注意されていた。だが、そもそも記憶の方法は人によって異なる。僕の場合は音読と視覚でスムーズに覚えることができることが後にわかった。研究の記録はクラウドツールに記録しておけば今では安心だ。暗記だけではなく、過程の理解など様々な目的に応じてノートテイクするかどうか、音読するか、見て覚えるか、動画を視聴するなどツールが豊かになったのだから各自に応じて道筋を選択できるようになればよい」
(『ABEMAヒルズ』より)

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