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【映像】迫力の取組も大関陥落の一番

大相撲七月場所>◇十三日目◇26日◇愛知・ドルフィンズアリーナ

 横綱・照ノ富士(伊勢ヶ濱)が大関・貴景勝(常盤山)を正面から受け止め、盤石の相撲ではたき込みで下し12勝目を挙げた。カド番の貴景勝はこれで大関陥落が決まり、ファンからは「あああああ残念!」「泣ける」「かなしみ」と悲痛の声が相次いだ。

【映像】迫力の取組も大関陥落の一番

 3場所ぶりに皆勤している横綱はやはり強かった。十三日目結びの一番。先場所途中休場し9度目のカド番で七月場所を迎えた貴景勝は、十二日目までを終えて7敗と後がない状況で横綱に挑んだ。立ち合い照ノ富士の圧力に押された貴景勝は、厳しく突き放すと、いなして必死の攻めを展開。手に汗握る攻防に客席から大歓声が飛び交った。だが最後は落ち着いて対応する照ノ富士にはたき込まれ、無念にも前のめりに突っ伏した。敗れて8敗目を喫した貴景勝は今場所負け越しとなり、大関陥落が決定した。勝った照ノ富士は12勝目を挙げた。

 取組を受けて、ABEMAで解説を務めた元前頭・鏡桜は「(照ノ富士は)立ち合いしっかり見ていきました。胸を出しながら、(その後も)しっかり見て」と説明。「(途中で)貴景勝が離れたので、いなしたときにどうかなと思ったんですけど」と貴景勝にも勝機が見えた瞬間があったことに触れつつ、「いなした後にちょっと足がもつれましたね。最後、足が揃ったところで(はたき込まれた)」と敗因を分析した。

 照ノ富士が横綱相撲を見せた一方、貴景勝は大関陥落が決まった一番。ファンからは「あああああ残念!」「泣ける」「かなしみ」と悲痛な叫びが寄せられたほか、健闘した貴景勝に「ナイスファイトだったぜ」「頑張りは伝わった」「迫力ある取り組みだった」「いい相撲だった」といった声援や「来場所10勝チャレンジや」と期待の声も相次いだ。

 貴景勝は令和元年(2019年)五月場所で大関に昇進。同年九月場所で一時は関脇に陥落するも、2ケタ勝利を挙げて翌十一月場所で大関に復帰。怪我との戦いもありながら5年以上にわたって大関の座を守り続けてきた。これまで4度の幕内最高優勝の実績があり、綱取りへの期待がかかったことも。来場所では関脇に陥落するが、2ケタ勝利を挙げれば大関に復帰できる。

 なお、十三日目の取組では、大関・豊昇龍(立浪)がこの日から途中休場で4敗目。前頭十二枚目・美ノ海(木瀬)と前頭六枚目・隆の勝(常盤山)はともに3敗を死守して10勝目を挙げた。幕内優勝争いは照ノ富士が1敗で単独トップに立ち、星2つの差で美ノ海と隆の勝が追いかける展開。十四日目は照ノ富士と隆の勝の直接対決が組まれているため、照ノ富士が勝てば早くも優勝が決まる。美ノ海は新鋭の関脇・大の里(二所ノ関)と対戦する。(ABEMA/大相撲チャンネル)

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