打撃成績の主要3部門、打率・打点・本塁打数でいずれもリーグ3傑に入るなど、目下、打撃好調のロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平。しかし7月に入ってからというもの、なぜか三振率が急上昇しているという意外なデータが…。7月28日に放送された『ABEMAスポーツタイム』では、大谷の“三振数”について深堀りした。
番組では、大谷が7月に入って急激に三振率が上昇し、およそ3打席に1回の割合で三振を喫しているという意外なデータを紹介。その際、“大谷キラー”として知られるサンフランシスコ・ジャイアンツのエリック・ミラーが「彼の弱点を攻めている。高めの速い球と外角のスライダーだね。それにチェンジアップを織り交ぜている」と語るなど、“大谷対策の徹底”が奏功していることが明かされた。
対戦投手目線での“大谷対策”と、大谷の三振率の上昇について見解を尋ねられた元・MLBプレーヤーの川﨑宗則氏は、「ミラー選手だけではありません。投手はみんな全員、これをやっている。攻略法はこれだ、抑えるにはこれだって分かってるんです」と、ミラーに限らず対戦データなどから浮かび上がってくる“大谷攻略法”は、いずれのチームでも把握済みであるとした。
その上で「攻略法を分かってはいるんですが、4~6月はピッチャーもまだまだ仕上がっていない。1年間投げる上で、7~9月になってくるとどんどん調子が上がってくる。この7月はしっかり投げきれるように、コントロールできている先発ピッチャーが多いということです」とコメント。春先は投手側のコンディションが今一つであるために大谷攻略法を徹底しきれず、それが調子の上がってくる夏場に差し掛かると各チームともしっかりと徹底できるようになり、それが結果として現在の大谷の“三振増”という結果に出ていると解説した。
さらに川﨑氏は「先発ピッチャーもしかり、ピッチャー陣の状態は7月は良くなってくるんですよ。これが翔平さんが三振多い理由。翔平さん自身が調子が悪いんじゃなくて、ピッチャー陣がしっかり投げきったら、さすがの翔平さんも三振がこうやって増えてしまう」と指摘。投手側のコンディションが良好な状態となった上で、データの分析などにより大谷自身が“丸裸”の状態となってしまえば、大谷といえどもそう易々と好成績を残し続けることは難しいという実情について語った。
(ABEMA『ABEMAスポーツタイム』)