8月23日(日本時間8月24日)に米・カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャースタジアムで行われたロサンゼルス・ドジャース対タンパベイ・レイズの一戦で、史上6人目となる“40-40”の偉業を“最速で”達成したドジャースの大谷翔平。一時期は調子を崩したのか、ノーヒットで終わる試合も目立ち打率も急降下していたものの、そんな大谷の“復調”と“現在の調子”について、元・MLBプレーヤーの川﨑宗則氏が言及した。
8月25日にされた『ABEMAスポーツタイム』では、大谷翔平が史上最速で達成した“40-40”の偉業について紹介。大谷のコンディションについて訊ねられた川﨑氏は「大谷選手はもう600打席立ってるんですね。130試合休まずずっと出てるので、疲れはものすごい溜まっています」と、疲労がかなり蓄積した状態であるとした。
その上で、「脳も麻痺してくるんですよ。大谷選手は“速い真っすぐ”がなかなか前へ飛ばなかった。これは打ち方とか技術的なものではなくて、疲れであり自分の感覚なんです。600回も打席に立ってたら、もうホントに脳がバグってくるんです」と言及。多くの打者がそうであるように、大谷も心身ともに疲労の蓄積で自分の中で打撃への感覚が麻痺し、結果として「打てない」という状態に陥ってしまっていたのではないかと指摘した。
続けて川﨑氏は、復調のターニングポイントについて「どう乗り越えたかは翔平さんしかわかりませんが、シアトル戦でまっすぐを詰まらせてレフト方向へのヒットがあったんです。その時に、“空振りしなかった”という安心感が復調のキッカケになったと思うんです」とコメント。
8月19日(日本時間8月20日)に行われたシアトル・マリナーズ戦の第1打席、カウント2-2と追い込まれたものの150km/hを超える高速のシンカーに、詰まりながらも三塁右を抜いてレフト前ヒットにした場面に着目した。
川﨑氏は、この一打が大谷の中で“手ごたえ”となり、復調に繋がったのではないかと自身の見解を語っていた。
(ABEMA『ABEMAスポーツタイム』)