9月1日の『ABEMAスポーツタイム』で、ボストン・レッドソックスでプレーする吉田正尚の独占インタビューの模様を放送。“2年目の壁”を克服するために、吉田自身が後半戦に実践しているという秘策をカメラの前で語った。
かつて、ともにオリックス・バファローズでプレー経験を持つ先輩・糸井嘉男氏からの直撃インタビューを受けた吉田。今季、怪我などの影響で不調のまま終わった前半戦から、後半戦に巻き返しを図る上で取り入れたという“秘策”について語ることとなった。
吉田は、後半戦から取り組んだ要素として「100マイル(約160km/h)を超える打球をなるべく多く打つようにしている。速ければ速いほどゴロで抜けていきますからね。その確率を上げる意識はしてます」とコメント。野手の間をより抜きやすくする狙いから、打球速度で“100マイル超え”をするような、強く速い球をより多く打つように心がけるようになったと語った。
実際に7月24日に行われたコロラド・ロッキーズ戦で放った低い弾道のライナー性のセンター前ヒットは、あっという間にセカンドの横を抜けセンター前へと落ちたが、その際の打球速度は108.5マイル(およそ174km/h)を記録。その後の8月に、吉田の月間打率が.317と急上昇していることを踏まえれば、吉田の取り入れたこの“秘策”が、早くも奏功したことが窺える。
そんな吉田の打撃について、元MLBプレーヤーの川﨑宗則氏は「たしかに前半戦は怪我があったり苦しんだイメージがありますけど、後半はしっかりと結果残しています」と、その活躍ぶりを称賛。
その活躍を支える要因に「彼が言ったとおり打球速度はアメリカで注目されているが、アナリストらと一緒に研究していると思う。そういう意味では、吉田選手もバッティングコーチ、そしてアナリストと良い関係が築けている。だからこそこういうアプローチに変わってきて結果が出ているんじゃないかと思います」と、データ野球の国・アメリカならではの各種調整を吉田が取り入れ、関係者との良好な関係の下、それを活用しているという点を指摘していた。
(ABEMA『ABEMAスポーツタイム』)