■5年半前に番組出演もネットで誹謗中傷「変な切り取り方をされて寝込んだ」

 酒井さんは、2019年4月の前回出演時、1人暮らしの大学2年生(19)だった。仕送りで生活し、カウンセラーになるべく心理学を猛勉強していた。24歳の現在は、彼女と同棲しつつ、訪問介護の事業スタッフをしている。TV・新聞など様々な媒体に出演するようにもなった。

 前回の放送直後は「変な切り取り方をされて、アップされて、1カ月寝込んだ」という。「覚悟の上で出演したが、最初はしんどかった」とする一方で、「全く後悔はしていない。誰かがやらないと進まない。たまたま僕だったと受け止めている」とも語る。「SNS拡散や取材で広まりつつあるが、ABEMA出演がきっかけの一つになった。トゥレット症の子を持つ親から『希望が持てる』とのコメントが増えている。活動の意味はあった」。

 酒井さんの出演を見て、当事者からは「同じ症状に悩む仲間がいると心強かった」「社会から隠れずに生きる姿に奮起できた」、親からも「立派な大人になれるのだと安心した」「大人になっても症状が残る実情が辛い」という反応があった。

メディアで公表直後、誹謗中傷で「1カ月寝込んだ」勝手に体が動き声が出る“トゥレット症”と生きる24歳 覚悟の告白から5年半で手にしたものは…
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■覚悟の出演から生活一変 就職成功&恋人も
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