■「夢はいっぱいある」「障害を言い訳にしたらもったいない」
酒井さんには「夢がいっぱいある」というが、その一つがグループホームの開設だ。「仕事探しと同様に、住める家を探すのも大変だ。木造建築では周囲に響き、鉄筋コンクリートでは振動する。よく『地方に住めばいい』と言われるが、そうすると仕事がなくなる。仕事があるところに、家を建てれば、問題は解決できる」。
機運の高まりは感じている。「当事者が集まる交流会の参加者が、どんどん増えている。話題も“つらさ”から、未来に向けた“夢”に代わりつつある。認知が広がり、社会が歩み寄ってきてくれている。我々も意識を変えないといけない」と意欲を見せた。
そして酒井さんは、「障害は体のいい言い訳にもできてしまう。それはもったいない」と語る。「たまに『成功しているから言えるだけだ』と言われるが、やりたいことは言わないと実現しない。幸せだと思えば、幸せに向かっていくと思っている」。
(『ABEMA Prime』より)

