赤い跳ね馬 vs ハチロク。意地とプライドの激しいぶつかり合いが、しのぎを削る白熱のデットヒートシーンを生み出した。
宮城県のスポーツランドSUGOで行われたスーパーGT第6戦「SUGO GT 300km RACE」。GT300クラスでは、レース序盤にシェイドレーシング(#20 GR86 GT)とPONOS(#45 FERRARI 296)が接触しながらの激しい攻防を繰り広げた。
9月27日に放送された『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』では、この手に汗握るバトルをピックアップ。
レースは14周目、ポールポジションからトップを快走する20号車を、45号車が猛追する展開で始まった。雨で濡れたコースにもかかわらず、巧みなハンドリングで20号車の直後につけた45号車は、コース最高速度で進入する「馬の背コーナー」で勝負に出る。絶妙なブレーキングで20号車に並びかけ、大胆に大外から攻め込んだ。
すれすれの車間距離の中、お互い譲らずに加速する。次のコーナーに差し掛かった瞬間、45号車のフロントタイヤと20号車のリヤタイヤが接触。しかし、動じなかった45号車は、インコースから巧みなコーナリングで一気に前に飛び出した。
この完璧なオーバーテイクに、実況のサッシャ氏も「さぁアウトサイドから被せてくる。コーナリングも速い。アグレッシブに行く。攻めるK.コッツォリーノ、トップに出たああ!」と大興奮。さらには、ファンも「当たってる!」「トップ浮上!!」と息を飲んだ瞬間となった。
その後、45号車は終盤に怒涛の追い上げを見せていたLEON PYRAMID(#65 AMG)との攻防を展開。驚異の粘りを見せていたが、72周目に差し掛かったところでついに順位を一つ落とし、レースはそのまま2位でフィニッシュした。
(ABEMA『ABEMA SUPER GT ダイジェスト』/(C)GTアソシエイション)