ABEMAのプロ野球情報番組『バズ!パ・リーグ』では、ソフトバンク・甲斐拓也に独占インタビューを実施。8月18日にみずほPayPayドーム福岡で行われた福岡ソフトバンクホークス対千葉ロッテマリーンズの一戦で披露した“執念の変態打ち”について、本人が語った。
注目を集めたのは1-0、ソフトバンクが1点リードで迎えた7回裏・1死三塁の場面。ここで打席に立った8番・甲斐はファウルで粘った末に、カウント2-2からの8球目、外角低めいっぱいのところへと投じられた“逃げるスライダー”を打ちにバットを出すも、あからさまに届かないと見るや、咄嗟の機転でバットをボールに向かって放り投げるように出し、見事、曲芸的に打球を捉えることに成功。手から離れて宙を舞う甲斐のバットが捉えたこのボールは、そのままレフト前へと到達した。
この場面について甲斐は「もう必死だったので、とにかくなんとか前に当てて転がそうと思った結果なので、あまり感覚とかはないんですけど。その動画は僕も観ましたけど、こんな感じだったのかと。いろんな角度で観れるので面白い」と、あくまで懸命にプレーした結果のものであるとした上で、「また同じことをやれと言われてもできることではないと思う」と、甲斐自身、“再現不能な変態打ち”であると語った。
そうした上で甲斐は、“パ・リーグの先輩捕手”であり、“バット投げでの変態打ち”の経験者でもあるという野球解説者の里崎智也氏が、以前、番組の中でこうしたユニークな打撃についてそのメリットを語っていたことを聞かされた甲斐は「どうなんすかね(笑) 僕は咄嗟にできたという感じなので。なかなか難しい。やろうと思ってもできない(苦笑)」とコメントすることとなった。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)