【MLB】フィリーズ 1-5 メッツ(10月5日・日本時間6日/フィラデルフィア)
ポストシーズンのディビジョンシリーズ。ナ・リーグは千賀滉大投手所属のメッツがフィリーズと対戦し、日本時間10月8日時点で1勝1敗。3勝先取したチームがドジャースとパドレスの勝者と対決予定だけに注目されるが、序盤2戦のハイライトは故障離脱していた千賀が初戦にサプライズ先発したことだろう。
復帰登板でも冴え渡る伝家の宝刀“お化けフォーク”で圧巻の奪三振ショーを披露した。中でも2回のリアルミュート捕手との対戦では97センチの落差で空振り三振を取ると、ファンは「こんなの打てないってw」「オバケフォーク復活」と大盛り上がりを見せた。
千賀は、ふくらはぎの怪我で離脱して以降、初の実戦マウンドで初回、シュワバーに先頭打者アーチを許して出鼻を挫かれる。しかしその後は落ち着いてアウトを重ねると、2回のリアルミュートとの対戦では最高の投球を見せる。
カウント2-2で迎えた5球目、バッテリーの選択は伝家の宝刀。渾身の一球は外角低めで鋭く落ちると、強打の捕手として知られるリアルミュートのバットは空をきった。MLB公式データサイトの『baseball savant』によると千賀のフォークボールは82.8マイル(約133.3キロ)で、落差は38インチ(約97センチ)。狙っても打てないような垂直落下するウイニングショットとなった。
この投球にABEMAの視聴者も反応。「追い込まれたら終わり」「こんなの打てねーよw」「オバケフォーク復活」「メジャーリーガーも打てないフォーク」「最高の一球」と鋭いフォークに驚愕。さらに「千賀問題なさそうだね」「いつもの千賀さんきた!」「怪我明けとは思えないわ」「初回だけだったな」など千賀の好投を称えるコメントも多く見られた。
今季の千賀はスプリングトレーニング中の右肩痛により開幕から60日間のIL(負傷者リスト)入り。7月26日のブレーブス戦で今季初登板すると、5回1/3を投げて9奪三振1失点の好投で、日米通算100勝を達成した。しかしこの試合でふくらはぎを痛めて降板すると、再離脱となってレギュラーシーズンはわずか1登板に終わっていた。
怪我明け早々に大一番を任された千賀だったが、この日は2回を投げて31球、1本塁打、3奪三振、1四球、自責点1でまとめた。その後のメッツは細かく継投すると、打線が逆転し千賀の黒星を消すとともに大事な初戦を白星で飾った。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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