【スーパーフォーミュラ】第6戦(決勝・10月12日/富士スピードウェイ)
接触スレスレであわやコースアウトの2台並走バトル、その間を縫うように背後から狙いすました“3台目”のオーバーテイクにファンも思わず熱狂した。
土日2連戦となったスーパーフォーミュラの富士決戦。土曜に行われた第6戦の終盤、ラスト5周を迎えようかというタイミングで三つ巴の熱戦が見られた。5位入賞を激しく争ったのは太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)の3台。まず1.5キロに及ぶロングストレートで太田のスリップストリームに入った野尻が、1コーナーのアウト側から太田に並びかける。野尻のマシンは縁石を若干越え砂埃が舞い、コースアウト寸前となったが、暴れるマシンを制御し、一歩も譲らぬまま次のコーナーへ。太田と野尻はタイヤが僅かに接触したかに見えるほど接近した状態で並走し、コーナーイン側を突いた野尻が見事にオーバーテイクを成功させた。
しかし、バトルはここで終わらなかった。背後からじっくりこのバトルの様子を見ていた福住が、野尻に抜かれてやや失速した太田のアウト側から並びかけてすぐさまオーバーテイク。3台の順位が一気に入れ替わる劇的バトルの幕切れとなった。
この白熱のシーンに視聴者も熱狂。「並走こわいって」「危ない」「近い」「タイヤ当たりそう」「上手い」などさまざまな反響コメントが寄せられた。最終的に福住はこの後野尻も抜いて5位入賞。野尻は6位、太田はやや順位を落とし9位でチェッカーフラッグを受けている。
(ABEMA『スーパーフォーミュラ2024』/(C)JRP)