将棋の第37期竜王戦七番勝負第2局が10月19・20の両日、福井県あわら市の「あわら温泉 美松」で行われ、挑戦者の佐々木勇気八段(30)が藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)に103手で勝利した。佐々木八段にとっては、シリーズ初白星とともに“タイトル戦初勝利”となる大きな1勝となった。
 絶対王者を相手に、“勇気曲線”を描き嬉しい初勝利を飾った。シリーズ黒星発進で迎えた第2局。佐々木八段の先手で矢倉模様の出だしとなると、右玉の秘策を藤井竜王へとぶつけた。手探りの難解な将棋へと発展したものの、佐々木八段は積極的な姿勢を貫きペースを握ることに成功。快調にリードを拡大させていった。