10月14日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われたパ・リーグCSファーストステージ、北海道日本ハムファイターズ対千葉ロッテマリーンズの一戦で、“回跨ぎ”の登板で3イニングを全力投球。自慢のストレートでロッテ打線の勢いを削いだ日本ハム・田中正義の力強い投球が、野球ファンの間で話題となっている。
2-2の同点で迎えたこの試合の5回表・ロッテの攻撃、2死一塁の場面で、先発の北山亘基に代わって新庄監督がマウンドへと送り出したのは、普段はクローザーを務める田中。田中は、ロッテの主砲・4番のソトに対し、気後れすることなくいきなり真ん中外寄りの絶妙なコースへと155キロの剛速球を投げ込みストライクを先行させる。続く2球目は、外角低めのボールゾーンへと流れるスライダーでソトのバットに空を切らせてカウント0-2と追い込むことに。そして勝負の3球目は外寄り高め、釣り球としてボールゾーンへと投じた156キロのストレート。これにはさすがのソトも思わず手を出し、空振り三振に。試合の中盤でありながらも、守護神としての登板時と同様の全力投球で、ロッテ打線に勝ち越しを許さなかった。