将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)に佐々木勇気八段(30)が挑戦する第37期竜王戦七番勝負第3局が10月25日、京都市の「総本山仁和寺」で対局が行われている。両者1勝1敗で迎えた注目の本局。戦型は、後手の佐々木八段が意表のダイレクト向かい飛車を志向した。
挑戦者の意表の作戦選択に、解説者からは驚きの声が上がった。ともに先手番で勝ち星を飾り、1勝1敗で迎えた京都対局。第2戦を制し勢いに乗る挑戦者の佐々木八段は、端を主張したダイレクト向かい飛車を志向した。居飛車党の佐々木八段がこの勝負所で選んだ振り飛車に、ABEMAで解説を務める高橋佑二郎四段は「どれだけ研究したのか、想像もつかない」とコメント。竹部さゆり女流四段は「恐ろしい現代将棋」と驚きを隠せない様子だった。高橋四段の言葉通り、佐々木八段は持ち時間をほとんど減らさず、ハイペースで指し進めていた。