■“配属ガチャなし”は良いことばかり?

 “配属ガチャ”について、SNS上には「専門職でもないのに不満言ってるのは甘えだ」「新卒での最初の配属に感謝しています」「希望先に行けなかったのは理由があるのよ」などの声がある。配属ガチャがない会社に入ることは良いことなのか。

「配属ガチャ」嘆くのは甘え?
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 金融アナリストで名古屋商科大学大学院教授の大槻奈那氏は、「どちらにしろ新卒なので、入ってすぐ仕事ができるということはない。そもそも外資だとジョブディスクリプションで、“あなたはこういうことが求められている”と決まっている。そう考えると、配属ガチャがないのはお互いにとっていいことではないか」との見方を示す。

 ただの元人事氏は「学生からしたらありがたいことだし、プラスだと思う」とする一方で、「銀行業務の基本のキとして、支店・法人があり、融資、預金為替などがある。もし僕が2年目にアメリカ確約だったら、これらの業務に対して熱量を持てないと思う」と懸念。

 今氏は「会社が大きければ大きいほど部署が多いので、配属ガチャは絶対にある。向き不向きも入ってみないとわからない。ただ、入るところは本人が選べるので、会社ガチャはない。“自分が入りたい会社を選び、その中ではどの配属でもいい”というのが、キャリアとして正しいのではないか」との考えを述べた。

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