<大相撲十一月場所>◇九日目◇18日◇福岡・福岡国際センター
 18歳の新鋭力士が全勝対決で圧倒、無傷の5連勝となる白星を挙げた。その強さと雰囲気に「貴花田みたいだ」と“平成の大横綱”を思い起こしたファンのほか、「良い脚」「大物感ある」「こんな強い力士いるのか」など期待の声も相次いだ。
 三段目六十三枚目・野田(藤島)が三段目七十八枚目・大錦龍(境川)を押し出しで下し、5勝目を挙げた。野田は和歌山県有田市出身、平成17年(2005年)生まれの18歳。昨年開催された世界ジュニア相撲選手権大会の無差別級で優勝した実力者であり、今年三月場所の前相撲で初土俵を踏んだばかりのホープだ。身長185センチ・体重124.3キロと恵まれた体格を持ち、序ノ口デビューした五月場所では見事に優勝を遂げ、その後の場所でも勝ち越しを決めて番付を上げてきた。