■「疲労と疲労感は異なる」 “攻めの休養”7つの方法
片野氏はオフファースト、「まず何のために休むか」が重要だと考える。「『休む』のは、活力を高めた状態で仕事に臨むため。48日連勤でその状態を保てるかは疑問だし、労災やインシデントが起こるリスクもある」。
一般社団法人日本リカバリー協会が行った疲労感に関する調査(全国10〜14万人、20〜69歳が対象)によれば、日本人は「元気」18.2%、「低頻度疲れ」37.5%、「高頻度疲れ」44.2%と、約8割が「疲れている」と答えている。
「疲労と疲労感は異なる」と片野氏は指摘する。「活動により能力が低下するのが“疲労”の状態で、その時に出てくるのが“疲労感”。人間の脳は、疲労で能率や生産性が低下しても、疲労感だけをマスキングする(隠す)ことができてしまう。疲労感は体からの危険信号なので、しっかりと受け止めないといけない」。
ただ、責任感や使命感からマスキングすることもあるとし、「体の不調や事故の危険性につながると理解すること。一時的にやるのはいいが、長時間続けるのはダメだ」とアドバイスした。
片野氏は「攻めの休養」として、7つの休み方を組み合わせる手法を提案している。休息(休憩、寝るなど)、運動(ウォーキング、トレーニングなど)、栄養(体に優しい食事など)、親交(雑談、親しい人や自然に触れるなど)、娯楽(読書、音楽鑑賞、推し活など)、造形・想像(絵や文章をかく、DIYなど)、転換(旅行、買物など)が、その7つだ。
これらは「世間話や森林浴が“親交タイプ”になるように、普段なにげなく取っていることも多い」という。「7つのタイプとして知っていると、休養と仕事を両立しながら、バランス良く豊かな生活ができる」と促した。(『ABEMA Prime』より)
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