<大相撲十一月場所>◇十二日目◇21日◇福岡・福岡国際センター
三段目の取組で衝撃的な決着があった。まさかの展開に客席からは黄色い悲鳴が飛び、ファンも「そうはならんやろ」「そんな投げ方あるんだ」と驚きの声をあげた。
予想外の結末を迎えたのは、三段目十九枚目・朝氣龍(高砂)と三段目十二枚目・穂嵩(尾上)の一番。身長169センチ・体重90.2キロの小兵・朝氣龍に対し、穂嵩は体重133.7キロの巨漢。40キロ以上も離れた体重差対決となったが、朝氣龍が小柄な体格を活かしたトリッキーな動きを見せた。
立ち合いフェイントをかけるように手を出してから頭を下げて当たった朝氣龍。相手に抱え込まれるも、頭をつけたまま応戦する。その後、前に出ていこうとした穂嵩に対し、朝氣龍は背中を向けて反り返るように投げを決めるという衝撃的な逆転を果たした。予想外の結末に、客席からは「ヒャー!」と悲鳴のような黄色い歓声が飛んできた。
決まり手はすぐには発表されず、やや時間が経ってから「居反り」とアナウンスされた。勝った朝氣龍は2勝目、敗れた穂嵩は5敗目を喫した。
決まり手係を悩ます珍しい決着に、ABEMAの視聴者も「珍しい勝ち方」「すご」「そうはならんやろ」「そんな投げ方あるんだ」「たすきかな」と騒然。「居反り」とアナウンスされると、「宇良ワザ」「裏投げ」と“居反りの宇良”こと前頭二枚目・宇良(木瀬)を想起するファンも相次いだ。(ABEMA/大相撲チャンネル)