<大相撲十一月場所>◇十三日目◇22日◇福岡・福岡国際センター
体重73.8キロの21歳力士が、自身より2倍以上も重い相手を豪快にひっくり返す衝撃的な決着を見せた。大迫力の展開に館内大盛況となり、「凄い粘り」「ウルトラC」とファンは興奮に包まれた。
注目を浴びたのは三段目三十枚目・山藤(出羽海)。現在21歳の山藤は身長182センチ・体重73.8キロの“細マッチョ”な体格で知られる力士だ。十三日目に対戦したのは体重149キロの巨漢、三段目二十六枚目・隆の龍(田子ノ浦)。体重差は実に75.2キロと、2倍以上にもおよんだ。
3勝3敗同士、互いに勝ち越しがかかった負けられない一戦。立ち合い猫だましに出た山藤は、相手がやや怯んだところを潜り込むと、抱え込まれてしまうが右下手を奪取。組み合ってからは体の大きな隆の龍が投げを打とうとするも、山藤はなんとか堪える。最後、隆の龍が小手投げに出たところ、反対に山藤が豪快な下手投げを決めて逆転勝利した。巨漢の隆の龍が鮮やかにひっくり返ると、客席からは大きな歓声が沸き、拍手喝采となった。山藤は4勝目を挙げて今場所勝ち越しを決めた。敗れた隆の龍は負け越しとなる4敗目を喫した。
山藤の見事な逆転勝利に、ABEMAの視聴者からも「おおおお」「凄い粘り」「のこってる!」「すげーw」「ウルトラC」「よく耐えたな」と興奮の声が続々と寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)