■実名顔出しで教育問題を訴える、教師14年目の西村祐二氏(45)
西村氏は関西学院大学卒業後、劇場や自主映画で俳優業をしていた。32歳のときに岐阜県立の高校教師となり、37歳のとき 「斉藤ひでみ」名義で、教育現場が抱える問題についてSNS発信を始めた。そして、40歳のときから実名顔出しで活動をしている。
西村氏が、リスクを負ってでも実名顔出しで発信を続ける理由は、「本当に今の教育現場を変えたいと強く思うから」。きっかけとなったのは2019年。当時、教員の働き方改革に関する法律の改正があったが、「評価できる部分もあれば、できない部分もあって、これでは一層長時間労働がひどくなる」と危機感を募らせた。そこで「国会議員に直接訴えるため、匿名ではなく実名で訴えることを決意した」という。
実名で顔出しした結果、国会議員からも「現役の先生がこれだけリスクを負って声を上げているのだから、声を聞いてあげよう」という反応が得られるようになったそうだ。
一方で、「毎年3月に左遷されるのではないか」という恐れや、周りや生徒・保護者にどう思われるかという心配があった。しかし、「校長が評価してくれたり、子供からは『先生頑張ってね』」と励まされることもあったと語る。
「顔を出したらどうなってしまうんだろう」と恐る恐るのスタートだったが、現在は世の中も変わりつつあると西村さんは感じている。実名と顔出しで訴え続ける中で「おかしなことを言われたこともない」と振り返った。
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