■馬場代表が掲げた「全国政党化」 ガバナンスは?

顔ぶれと主張
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 馬場代表が掲げた「全国政党化」については、18日の候補者討論会では、金村氏は「維新が定着していないエリアでも戦える」、空本氏は「全国政党として過疎化や少子高齢化を議論」、松沢氏は「全国政党として再生させなければ意味がない」と推進。一方で吉村氏は「全国に候補者を立てても厳しい結果になる」と慎重な考えを示している。

 吉村氏は「維新の会の問題点の一つにガバナンスが非常に弱い。だから今回の代表選では、ガバナンス委員会というのも作って、党としてのガバナンスを確立させることを公約の一つとして掲げている。政党法の先取りのようなものをきちんと立てて、政策の意思決定の仕方も含めて、きちんとガバナンスが効くようなルール、コードを作っていく必要がある」との考えを述べた。

 空本氏は「やはり地方議員をたくさん増やして、大阪維新ではなくて、日本維新の会として全国政党化させる。4人の候補者全員が同じ方向性だ。ならば、特に大阪以外の地方議員の声をもっとすくい上げてくれるような仕組みにしない限りは、この党の再生はないと思う」と話す。

 金村氏は「地方議会の皆さんは、地方議員と国会議員が縦型、つまり上と下の関係ではなく、横軸の関係という理念に共感して、維新を選んでいる人も多い。それを超えて、国会議員が頂点としたピラミッドではないという理念の中で、国政政党と地方、例えばそこのガバナンスはかなり矛盾していく。だから僕は道州支部を作ろうという話を今回している。多分、吉村さんが言われているガバナンスだけで、まさに議員一人ひとりの、元々維新に共感した理念と違う構造がはまった時に、難しいと思っている」との見方を示した。

 松沢氏は「うちは吉村さんに頼り過ぎだと思う。大阪府知事で、万博やるのも大変なのに、大阪維新の会という地域政党の代表、そして今度は日本維新の会の代表になったら、これは一人で抱え過ぎだ。三足のわらじを履いちゃっている。吉村さんの人気だけに頼るのではなくて、私に分権してくださいと。知事経験のある日本維新の会、東の松沢と、知事をやっている大阪の吉村と2人でこの党を引っ張ろうという提案をしている」。

 対して、吉村氏はリーダーの役割で重要なことについて、「決断して、実行して、方向性を決めること」だといい、「全て自分でやるなんて到底できない。もし日本維新の会の代表になれば、当然、国会で活動する共同代表を立てるし、それぞれの役割分担のメンバーも立てる。全部自分で抱え込むつもりはないが、リーダーの役割は党の方向性や考え方、きちんと発信して決めていくことだ」と述べた。

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