大学新卒3年以内の離職率の上昇が話題だ。若手社会人の仕事における悩みはさまざまだが、この時期増える忘年会などの飲み会に行きたくない場合はどうすればいいか。『ABEMAヒルズ』では、精神科医の木村好珠氏に“角が立たない断りかた”を聞いた。
厚生労働省は25日、令和3年(2021年)3月に卒業した新規学卒就職者の離職状況を取りまとめた結果を公表。令和3年4月に社会人となった大学新卒3年以内の離職率は34.9%で、前年と比べ2.6ポイント増の高水準となった。
この調査結果について、木村氏は「この30%台という数値は肌感としてもすごく納得がいく。昔に比べて転職や離職という選択がストレスにならず、一つの選択肢だと、特に若い方は思うのでは」との見解を示した。
一方で、若者が仕事で感じるストレスはさまざまだ。年末の忘年会シーズンが迫るこの時期になると、「会社の飲み会が嫌だ」という声が多く聞こえてくる。
こうした「飲みニケーション」について、木村氏は「前提として、ストレスになるくらいだったら行くな」としつつ、「食事をしながらコミュニケーションをとることは、信頼関係を築きやすい。必ずしも飲み会である必要はないが、ランチであっても食事を取りながらコミュニケーションを取る。信頼関係を構築することは仕事をするうえで大切なことであって、『飲みニケーション』が全部悪いかというとそうではない」と理解を示した。
では、精神科医の目線で飲み会を「上手に断る方法」はあるのか。木村氏は「自分は“早く帰るタイプ(の人間)”だと印象付ける」という手法を提案した。
「正直、“嘘も方便”だと思っていて、絶対に本音を言わなければいけないとは思わない。飲み会に何度も誘われて疲弊したり、一度断っても『明日は』『明後日は』『じゃあいつ空いているの』となってしまうので、『私、本当に大学生の時から飲み会とか一切行ってないんですよね』みたいな“飲み会苦手キャラ”にしてしまえば、防衛になると思います」
このアイデアに柴田阿弥キャスターも「人付き合いしないキャラの人がたまに来てくれると喜ばれますからね」と共感。木村氏も「お酒が苦手だから飲み会に行きたくないという人もいるはず。そういう人でも自分の趣味や好きなことであれば楽しく話せると思うので、飲みニケーション以外の方法でもコミュニケーションは全然代用できる」と語った。
(『ABEMAヒルズ』より)
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