24日まで開催されたWRC・世界ラリー選手権 第13戦「ラリージャパン」のSS5、通称“旧伊勢神トンネル”をラリー車が駆け抜けるシーンがSNS上で注目を集めている。
ヒョンデ・モータースポーツは公式X(旧Twitter)で、このトンネルを走り抜けるラリーカーの動画を添え、「音量を上げて! Rally1の車がトンネルを全速力で通過します。ただ、それだけ」とツイートし、ファンの心を揺さぶった。
通称・旧伊勢神トンネルは全長308メートル、高さ3.3メートル、幅員3.15メートルと極めて狭く、1960年に現在の伊勢神トンネルが開通して以降はほとんど使われていない。歴史あるトンネルをラリーカーが全速力で走り抜ける光景は、他国のSS(スペシャルステージ)でも見られない特別なものであり、ラリージャパンを代表する名物スポットとなっている。
トンネル内を駆け抜けるのは、ヒョンデ i20 Rally1ハイブリッドとトヨタGRヤリス Rally1ハイブリッドだ。両車とも1.6L直噴ターボ・エンジンに共通ハイブリッドユニットを組み合わせ、最高出力500PS以上、最大トルク500Nm以上を発揮するモンスターマシン。狭い空間でエンジン音とハイブリッドモーターの高周波音が重なり合いながら反響し、美しい爆音を生み出している。
このシーンに、中継の視聴者も熱狂。「ここで150出すの狂ってるだろ」「トンネル映像エモいよ」「落葉がひらひら」などのコメントが寄せられ、トンネル出口へ飛び出す瞬間、風に舞う落葉や日光が重なる様子にも反響があがっている。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)