将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)に佐々木勇気八段(30)が挑む第37期竜王戦七番勝負は11月27日、和歌山市内で第5局の対局を行っている。1日目のABEMA中継には、徳田拳士四段(26)が出演。タイトル戦で目撃したという藤井竜王と永瀬拓矢九段(32)の“将棋好き過ぎエピソード”を語った。
徳田四段は、今期の王座戦五番勝負決着局となった第3局“京都対局”で現地大盤解説を担当。詰めかけた多くのファンを前に、巧みな話術で熱戦をわかりやすく解説した。
この日ABEMAに出演した徳田四段は、王座戦第3局の終局後に行われた関係者の打ち上げ会で目撃したという、藤井竜王と永瀬九段のエピソードを披露した。
「打ち上げでは永瀬九段が先に会場に入られて、先に帰られたんです。去り際に『この問題を藤井さんに出題してください』と言って、とある局面を残されたんです。私としては、さっきまでこの2人対局してたよな!?ってビックリして(笑)。入れ違いで藤井竜王がいらしたんですが、『なんですか、これ』って言いつつ問題を考えていました」
そのお題はある棋士が作ったものだといい、関東の棋士の間では“この局面ではどっちが勝っているかという問題”を作るのが流行っているという。しかし、激戦を終えた直後に出題する永瀬九段と興味津々に見つめる藤井竜王の姿に、新鋭棋士といえども驚きを隠せなかったようだ。
「5時間の将棋を指し、さらにインタビューもこなされた後…。それなのに突然符号を言い出して、何の話かと思ったら将棋の問題(笑)。棋士3、4人で考えてみたんですけど、受け方がわからなくて。タイトル戦を終えた直後に、『もうええでしょう!』って言いたくなりました」
長年の研究パートナーでもある藤井竜王と永瀬九段の“将棋好き過ぎエピソード”に、ファンも注目。「永瀬ブートキャンプ」「今やるものじゃないw」「神々の問題」「面白いな」「おもしろい話だ」「いい話聞けた」と多くの反響が寄せられていた。
藤井竜王と永瀬九段といえば、来年1月に開幕するALSOK杯第74期王将戦七番勝負での“再戦”が決定したばかり。両者の2日制8時間の将棋は初。対局はもちろん、どんなエピソードが生まれるかにも期待が高まりそうだ。
(ABEMA/将棋チャンネルより)