【DFBポカール】ビーレフェルト 3-1 フライブルク(日本時間12月4日/ビーレフェルダー・アルム)
最後の砦としての矜持が詰まったプレーだ。
フライブルク所属のGKフロリアン・ミュラーが至近距離からの強烈シュートを顔面セーブ。日本代表のMF堂安律は魂の守備を称えながらも、守護神の状態を心配していた。
堂安が所属するフライブルクは、日本時間12月4日のDFBポカールのラウンド16で、水多海斗の所属するビーレフェルトと対戦。注目のシーンは、フライブルクが2点を追いかける44分に迎えたピンチの場面だ。ビーレフェルトのDFステファノ・ルッソが投げ込んだロングスローで、フライブルクが守るボックス内左は混戦状態に。両チームの選手が入り乱れる中、まずはフライブルクのDFマックス・ローゼンフェルダーが頭で弾くも、バックヘッドになり、クリアボールがボックス内中央に流れてしまう。
これに反応したビーレフェルトのDFレオン・シュナイダーがヘディングで競り勝つと、ボールは空高く上がる軌道でペナルティーアーク付近へ。これをMFマエル・コルボがダイレクトボレーで合わせた。低く抑えたシュートはフライブルクの選手の間隙を突いてゴール方向へ。すると、このシュートをDFマクシミリアン・グローサーがゴールエリア手前でトラップし、右足を一閃。至近距離から強烈なシュートを放った。
フライブルクのフィールドプレーヤーはボックス内に7人いたが、誰も反応できず。絶体絶命のピンチを迎えた。しかし、27歳のドイツ人GKがシューターとの間合いを詰め、全身を目一杯広げると、弾丸シュートを顔面でストップしてみせたのだ。シュートを放ったグローサーは頭を抱える中、オフサイドの判定を下されたが、最後まで集中力を切らさなかったミュラーの魂のセーブだった。