卓上と壇上、どちらも主戦場だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」12月9日の第2試合は赤坂ドリブンズ・園田賢（最高位戦）がKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）との競り合いを制してトップ、個人3勝目を獲得。中盤戦に差し掛かり、エースが機運を上げてきた。
第1試合はここまで個人首位タイの5勝を挙げている鈴木たろう（最高位戦）がラス。当試合は起家からTEAM雷電・黒沢咲（連盟）、園田、堀、セガサミーフェニックス・茅森早香（最高位戦）の並びで始まった。
園田は東3局、仕掛けて茅森から3900点のアガリ。堀に次ぐ2着目で南入すると、南2局の親番で親満貫をツモ。今期3勝目へこのまま快走かと思われた同1本場、今度は堀が黒沢から満貫をアガり、園田を猛追。どこかでこの強者を振り切らなければトップはない。園田が手にした南3局の配牌は、なんとドラ7索が暗刻だ。さらに第1ツモで白が重なるという絶好の流れ。7筒をポンして対々和に向かった直後、堀からリーチがかかってしまったが、園田も白を自力で引いて、東と二万のシャンポン待ちでテンパイだ。堀のリーチが勝つか、それとも園田が先か。大一番の決着は、園田の二万ツモだ。白・対々和・三暗刻・ドラ3の1万6000点が成就。堀は観念したように「はい」と点棒を支払った。
南4局はラス目の黒沢がリーチ。園田はこれに差し込む戦略もあったが、撤退を選択。この局は茅森が6000点のツモ。休憩を挟み同1本場も茅森がアガり、ヒヤリとする展開となったものの、最後は自らのアガりで逃げ切った。個人成績では3勝目で全体10位、これで赤坂ドリブンズは4選手全員が個人成績でトップ10入りと死角なしだ。
