先週、国際政治学者の舛添要一氏が昨年に続き中国を訪問した。当初は習近平主席との会談が予定されていたが調整がつかず、急遽中国共産党最高幹部の丁薛祥副首相と会談することに。「中国は開放的で覇権を求めない」という趣旨の話を引き出した。
舛添氏は今回の訪中で、日本ではあまり報じられない最先端の中国の現場を視察した。まず驚いたのは広州にある地下鉄の駅。中国では地下鉄、高速鉄道などに乗るときに保安検査場で保安検査を実施しており、日本の地下鉄サリン事件などを教訓にしているという。
さらに舛添氏が最も驚いたというのが完全自動運転のタクシー。広州の特別地域では、スマートフォンで自動運転タクシーを簡単に呼ぶことができる。自動車は60キロの制限速度を保つなどルールを守って走行し、支払いもスマートフォンから自動で支払われるという。
自動運転レベルは全部で5段階あり、日本は現在レベル4。実証実験が行われているが、完全自動運転には至っていない。背景には実証実験できる場所が不足している事情があるそう。
晩餐会の演出でも中国の最先端技術を感じる出来事に遭遇したという。クライマックスに現れた大空に浮かんだ文字は最新の天空ドローンによるもので、舛添氏は「日本も天空のドローン進んではいるが、レベルが違う」と解説した。
翌日舛添氏が訪れたのは広州の南国商学院大学。視察した学生食堂では顔認証で食事が頼むことができ、キャッシュレス払いがあるため現金を持つ人が少ないそうだ。
5泊6日の訪中では、意図せず撮った写真に写り込んだ「監視カメラ」も。舛添氏は、メリットについて「泥棒がいなくなる。すぐ捕まっちゃうので」と説明し、訪中で日本より格段に進んだ技術をリアルに垣間見たという。
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