将棋の藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、王座、王将、棋聖、22)への挑戦者を決める第50期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定二番勝負が12月17日に行われ、増田康宏八段(27)と斎藤明日斗五段(26)が第1局の対局中だ。注目の一戦は、相居飛車の力戦形に。初のタイトル挑戦を決めるのはどちらか、大きな注目が集まっている。
変則二番勝負として行われる決勝戦は、勝者組優勝者の増田八段は1勝、敗者復活戦優勝者の斎藤五段は2勝で挑戦権獲得となる。
振り駒で増田八段の先手で始まった本局。斎藤五段の今期躍進の原動力となった横歩取りが予想されていたが、増田八段は3手目でそれを避けるように1筋の歩を突く変化を見せた。ここから定跡形を外れた力戦形へ進行。斎藤五段は意表を突かれたか、やや驚いたような表情も見せていた。しかし、これまでも永世棋王資格保持者の羽生善治九段(54)ら強敵を破ってこの舞台にたどり着いたとあり、何としてでもこの一戦を物にしたい。
互いにタイトル挑戦経験はなく、この挑戦者決定二番勝負を制し絶対王者・藤井棋王の待つ大舞台へ向かいたい気持ちは同じだ。研究家の両者ながら、本局は力戦形とありスローペースの進行が見込まれている。増田八段が本局で決着を付けるか、斎藤五段が根性の2連勝で夢の切符をつかみ取るか。本格的な戦いとなる午後の進行から目が離せない。
本局の持ち時間は各4時間。
【昼食の注文】
増田康宏八段 鶏肉と五目野菜のクリーム煮
斎藤明日斗五段 にぎり特上、納豆巻2本
【昼食休憩時の残り持ち時間】
増田康宏八段 3時間21分(消費39分)
斎藤明日斗五段 2時間51分(消費1時間9分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)