まさに独走状態だ。アーセナルのFWガブリエウ・ジェズスがハーフウェーラインからスルーパスに抜け出し、約50mをドリブルで持ち運んでネットを揺らした。重要な一戦でハットトリックを達成したブラジル代表FWにファンが熱狂している。
注目のシーンは、アーセナルがリーグカップ戦のカラバオカップ準々決勝、クリスタル・パレス戦に臨んだ81分のことだ。1点ビハインドのクリスタル・パレスが攻め込んできたが、アーセナルは自陣右サイドで相手を囲んでボールを奪い、細かくつないでカウンタープレスを回避。ボールはMFマルティン・ウーデゴールの元へ渡ると、ノルウェー代表MFは前を向き、迷うことなく右先方にスルーパスを送る。これに反応したのが、ジェズスだ。
背番号9はハーフウェーラインから約10m自陣に入った位置からスタートを切り、ハーフウェーライン上でボールをコントロールし、右サイドのスペースから抜け出す。この時、クリスタル・パレスのフィールドプレーヤー全員がアーセナル陣内に入っており、ジェズスはファーストタッチをした時点で相手DFを完全に振り切ることに成功。オフサイドではないプレーとなったことで、実況・西岡明彦氏も「オンサイド!」とシャウトした。
ブラジル人FWは勢いそのままにゴールへと突き進む。そしてDFトレヴォ・チャロバーの追走を振り切ると、ボックス内で右足を一閃。鋭いシューㇳをゴール右隅に突き刺した。