では、宮崎氏の当選確率が一番高い選挙は、どこなのだろうか。鈴木氏は、長野県下伊那郡喬木村は「議会の存続が危ぶまれている状況だ」と説明する。人口5602人(12月1日現在)の喬木村は、県内屈指のイチゴ名産地だ。2017年の村議選で、初めて無投票になり、2021年選挙では定数12に対して、立候補者は10人。2人分の欠員を埋める再選挙を行ったが、結局1人しか立候補せせず、定数割れとなった。

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 欠員ありのまま喬木村議会は運営され、2025年6月に任期満了となる。後藤章人議長は「定数を埋められるか不安だ。選挙にならなくても、定数だけは確保したいという消極的な考えも芽生える」と気をもむ。

 村はなり手不足解消のため、次回の選挙以降、議員報酬を15万円から17万2000円に増やす予定だ。しかし、現状は「『もう出ない』と言う人もいる。現時点では10名に満たない」。もし宮崎氏が出馬すれば、「どなたでもうれしい。田舎の良いところを見ながら、教育も都会と遜色ないと発信してもらいたい」と語った。

 喬木村には、リニア中央新幹線が通り、村から車で約5分に駅の設置予定もある。しかし「10年遅れると言われている」として、企業や商業施設を誘致するにも「10年先となると企業も取りかかろうと思えないんじゃないか」と心配する。

 何かしらの選挙に出馬するとして、宮崎氏は“どのような戦い方”をすれば良いのか。鈴木氏は「一度失敗した人が、それでもしっかり歩めるようなサポートや環境、法整備が、メッセージとして一定の有権者に届く」とアドバイスした。

 これらの反応に、宮崎氏本人は「ありがたい。地方議会はなり手が少ない」と喜ぶ。鈴木氏は、参院選に出馬すれば、全国的な知名度から「比例代表で20万票を集めて当選する可能性は十分ある」と分析するが、本人は「なかなか難しい」と返す。「参議院の全国区は、政党によってラインが違う。自民党は15〜20万票だが、他党だと数万票で当選することもある」とした。

 新党結成も考えられるが、「ハードルが高い」と乗り気ではない。「ターゲットや政策を緻密に考えないと難しい。メディアに受けてハネれば、1〜2議席取れる可能性はあるが、資金的なバックも必要だ」。

 宮崎氏いわく、国政選挙は「政党が受け入れてくれるか」がハードルとなる。「私を拾ってくれるところがあれば、どこでも」と謙虚だが、声をかけてきた政党は「無きにしもあらず」として、「2025年は大変な年になるかも」と笑顔を見せつつ匂わせた。

 国政で「日本のためにやりたい」との思いがある一方で、地方が衰退するなかで、「あえて目を向けて、税収や人口の“爆上げ”もやってみたい」と言い、そのプランは「なんとなくだがある」と胸を張った。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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