■子どもはサンタをどう認識?“教育”の仕方は?

 富田教授は高1(16歳)、中2(14歳)の2児の父だが、まだ真実は伝えていないという。サンタの認識は、年齢によって変化すると説明。4歳ごろからの実在肯定期で「本当にいる」と感じるようになり、その後の心理的肯定期で「心の中にいる」、「信じれば来る」という信念重視期を経て、「いい子にしていれば来る」の態度重視期へと移り変わるという。

 富田教授は、研究でサンタに扮してプレゼントを配った経験があるそうだ。その時、4歳の子どもが「お母さんに怒られた事があるのにプレゼントくれるの? これからはもっと頑張る!」と反応したことから、サンタは「前向きな成長を促す」スーパーポジティブな存在だと指摘する。

「実はいない」気づきが若年化?
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 しかし、ネットの普及による若年化には懸念を示している。「これまでは子どもが出会う証拠には、曖昧さが残っていた。しかしネット上で強力な証拠に早く出会ってしまうと、信じる年齢も幼くなるのでは。真実に気づいて、親を追及した時に、どんな言葉を返すかが重要だ。『今度から来なくなるからね』とあっさり言われると、絶望的な気分になる」。

 その上で、子どもから「サンタは存在する?」と聞かれた際の伝え方として、「サンタが本当にいるのかいないのかは誰にもわからない。○○ちゃんがいると思ったらいるし、いないと思ったらいない。でもいると思った方が楽しいよね」といった例を推奨する。「子どもたちが自分自身で考え、『いない』とも『どこかにいるのでは』とも感じる、曖昧さを受け入れることが大事だ。白黒付けようとしなくていいのでは」とした。(『ABEMA Prime』より)

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