■コメンテーター陣の「サンタの“追跡サイト”見てた」「手紙書いた」

 千原兄弟・千原せいじは、僧侶でもある立場から「うそも方便」という言葉の意味を説く。「自分が得するために偽るのは“うそ”だが、子どもや周りを楽しませるのは“方便”。方便はいい。無理に『存在する』と思わせたいのではなく、サンタの存在を聞かれたら『おらへん』と言う」。

サンタが子どもに与える影響
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 作家でジャーナリストの佐々木俊尚氏は、「うちは貧しい家庭で、クリスマスパーティーをしたことも、プレゼントをもらったこともない。サンタが実在するかなんて考えたこともなかった」としつつ、図書館でファンタジー小説を読んでいた経験から「子どもの心の中では、空想と現実は入り混じって存在している。そこから大人になって、知性がついて切り分けられるようになる。その手前で、大人が“これは嘘だ”などと議論するのは間違いで、子どもの中にある“自分だけの物語の空間”を支えてあげるほうが大事だ」との考えを述べる。

 タレントの山崎怜奈は、父親に教わったサンタの“追跡サイト”を見ていたといい、「いつまでたっても日本上空を通らないなと。そのうち1人じゃ回りきれないと思い始めて、疎遠になっていった」と明かす。また、親とのやりとりとして、「イエス・ノーの答えが返ってきた試しはなく、何事も理由を聞かれた。自分で考える発想力と好奇心の芽をつぶさず、むしろ育てることが必要。その訓練として、サンタはいい題材だと思った」との見方を示した。

 リディラバ代表の安部敏樹氏は「サンタに手紙を書いた」エピソードを語る。「カニを置いて『食べてね』と書いたら、朝、『Thank you.』と書いてあった。『うちの親は英語できないしな』と、やっぱりサンタはいるんだと思った。そういう盛大な勘違いが大事な気がする」。

■子どもはサンタをどう認識?“教育”の仕方は?
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