――今回のNOAH1.1日本武道館大会は、WWEの現役US王者が日本の他団体に出場するというプレミアムな形となりましたが、それについてどんな思いがありますか?
中邑 前回のグレート・ムタ戦も、近年のWWEでは歴史的なトピックスだったでしょうし、USチャンピオンが他団体に出場するということも、ある種の歴史的トピックスにはなるだろうとは思ってますね。
――今年はRAWからSMACK DOWNに移籍後、7カ月間番組への出場機会がありませんでしたが、復帰後すぐにLAナイトを破りUS王座を奪取しましたよね。
中邑 誰もが巻けるベルトではないので、そういう意味では対外的な証明としては十分すぎるかなとは思います。このベルトを巻くのも3回目で毎度違うシチュエーションではありましたけど、今回はWWE新体制となってまた雰囲気も変わってきたので、ここからどういう展開になるか楽しみではあります。まあ、そんな風に考えると、俺もおっさんになったな。日本での扱われ方も“レジェンド”ってヤツになってきてるんだって、最近やっと気づきました(笑)。
――気がつけばもう2025年でWWEに来て9年ですもんね。
中邑 控室の中でも僕が最年長っていうのもよくあることだし。選手の入れ替わりが激しいですけど、スタッフとはもう8年も付き合ってるんだっていう意味では、家族のように接してくれますけどね。
――7カ月間、SMACK DOWNへの出場機会がない間はどのようなことを考えていましたか?
中邑 旅に出られないストレスはありましたけれども、それならそれで、やれることやるということですね。 トレーニング、コンディショニング、それにプラスしてプライベートで家族に時間を割けることもあったし。このキャリアですからね、あたふたしてもしょうがないから。SMACK DOWNのプロデューサーとはずっと連絡取っていたので、自分のやるべきことをやっていましたね。
ただ、二転三転もありましたよ。「こういう計画でいく」と聞いていたのが、誰かのケガによって変わったりとか。ネットの噂なんかでは、どういうソースでそんなこと言ってるんだろう? みたいなこともありましたけど、そんなのも見なくなったし。自分なりに充実した時間は送れていましたね。
――SMACK DOWNに出演していなかった7カ月間も欧州のハウスショーなんかでは、ずっとメインクラスで出場していましたよね。
中邑 そこは(WWE在籍期間が)長いから(笑)。そういう部分での信頼は勝ち取っていますね、もちろん。
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