第18回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメントが1月18日に開幕。名古屋市の「ポートメッセなごや」で1回戦の2局が行われ、前回覇者の永瀬拓矢九段(32)と佐々木勇気八段(30)がそれぞれ勝利した。両者は同日午後2時から行われる2回戦で、ベスト4進出をかけて対戦する。
前年度優勝者の永瀬九段が、堂々の初戦突破を決めた。高見泰地七段(31)との一戦は、永瀬九段の先手で角換わりの出だしに。前例の多い形から、先手は穴熊に堅く囲って戦いへ。歩を突いて仕掛けて主導権を握った。絶妙なバランス感覚を見せていた高見七段だったが、攻め合いから抜け出したのは永瀬九段。そのまま一気に押し切り、127手で勝利。初戦突破を決めた。
一方、同時刻から行われていた佐々木八段 対 岡部怜央四段(25)戦は、角換わりの出だしから59手で千日手が成立。指し直し局は先後を入れ替え、岡部四段の先手で始まった。角換わりの将棋となると、じりじりとした駆け引きから岡部四段が要の角をバッサリ切って勝負。先手ペースかと見られていたが、強く迫ったところで逆転を許すことに。佐々木八段はこれを見逃さず、冷静に寄せ切り106手で勝利を飾った。
この結果、永瀬九段と佐々木八段の両名が1回戦突破。午後2時から行われる2回戦では、ベスト4進出をかけて激突する。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で、優勝賞金は750万円。前年の第17回優勝者は永瀬拓矢九段。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





