■配達員「時給換算したら2000円が1800円になった」

2年前との変化
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 Uber Eatsほか、他のデリバリーサービスの配達員もしているとみ壱さんは、年末年始の繁忙期にもかかわらず、報酬の下降を実感したという。「去年の12月ぐらいから。年末年始は繁忙期で販売員的には稼ぎ時で、こういう時期は販売単価が上がるのに、今回は上がらず閑散期よりも低いぐらいの単価がずっと続いた。だから配達員がオファーを拒否して、注文者に(商品が)届かない状況になっている」と述べた。

 Uber Eatsの配達員は、配送料(基本金額・配達調整金額)、インセンティブ(クエスト・ピーク料金)、チップで報酬を得る。基本金額はUber Eats独自のアルゴリズムで決定され、商品の受け取りにかかる時間や距離、天候、稼働中の配達員の数、料理の値段など、基本金額が決まる要素はさまざまだ。とみ壱さんは「雨の日とか、需要がめちゃくちゃ上がっているタイミングは、今でも稼げる。ただ徐々に単価が削られていて、基本的な報酬以外でもクエストやチップなんかも、ちょっとずつ減っている」と実態を伝えた。Uber Eats1件あたりの平均報酬は598円(おいしいデリバリー調べ)とされている。飲料・軽食の割合も高いUber Eatsは、食事の割合が高い競合社(出前館・716円、Wolt・667円、menu・602円)と比較しても低く、さらにじわじわと単価が下がることで“配達員離れ”が進んでいる。「クエストも昔は選択制で、自分に一番適したクエストを選べたが、今はクエストもUber Eats側が勝手に決めている。去年と今ぐらいだったら、時給換算したら2000円ぐらい稼げていたものが、今は1800円前後。もうちょっと低いかもしれない」と、10%も減っている実感がある。

 番組がUber Eatsに取材したところ、「プラットフォーム全体で配達員への報酬水準は下がっていない」「直近では去年12月2日から段階的に配送料の算出システムの一部変更を行っている」「この変更により地域ごとに行われていた配送料の算出システムの設定の一部が全国で統一される」などと回答。また配送の遅延が起きていることには「一部の地域・時間帯で注文需要が配達供給を大きく上回り、配達の大幅な遅延やキャンセルが発生」「この事態を真摯に受け止めバランスを最適化すべくサービスの改善に努めていく」とした。

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