■シニアの恋愛は女性の方が積極的 72歳男性がモテモテに?
サービスによりマッチした山田さんは、相手選びは「写真」がきっかけだったと振り返る。「自己紹介も見ながら、自分との近さを探った。介護に近い年齢のため、年下が条件だった」。子どもも独立しているため、「2年前に妻を亡くして、人生で初めて一人暮らしした」。その時に親戚から紹介されたのが、マッチングアプリだった。相手を絞り込んだ決め手は、「一番の趣味であるゴルフが共通項になった」ことだ。
人間関係については、「男性の友人は少ない。年齢的に仕事関連の友人も減っていく」そうで、週1回程度会う友人は2、3人だという。そんな山田さんがサービスを利用したところ、「2カ月ちょっとで十数件のアクションが来た」そうだ。
作家でジャーナリストの佐々木俊尚氏は、「老人ホームで男性がモテモテになり、女性が寄ってくるという話はよく聞く。生理的になにかあるのだろう」と推測する。
男女によって友情の差があることは、「年を重ねると、女性は仲良くしたがるが、男性は孤立する。しかし男性は、男友達を作れず、一緒に暮らす女性が欲しくなる。男性は仕事付き合いが多く、仕事を離れると友達ではなくなりがちだが、女性は仕事以外で友達を作るから関係が継続する」と考察する。
また、シニアの結婚は「個人の自由」だとして、「55歳で定年して、65歳で死ぬ時代なら、老後のことを考えなくてよかった。今は人生100年時代で、男性は80代前半が平均寿命だが、最多死亡年齢は90代前半が多い。離婚も死別も多いなか、2回目の恋愛もありな時代になってきている」と語る。
物部氏は、「日本社会では『シニアは恋愛すべきでない』と言う人も一定数いて、それを『エイジングと呼ばれる差別』と認識する人もいる」と指摘する。「利用者は男女半々。若者向けサービスは『男性が行動して、女性は待ち』だが、シニア向けは女性からのアクションも多い」。
(『ABEMA Prime』より)
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