前頭四枚目・正代(時津風)が、今場所綱取りを目指す大関・豊昇龍(立浪)を撃破した。中日を終えて3勝5敗と黒星先行の正代だが、四日目に関脇・若元春(荒汐)、五日目には同じく今場所に綱取りをかけて臨んだ大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽)を破っての3勝。元大関としての存在感を発揮している。
この日は立ち合い、豊昇龍の強烈な突き押しに対して力強く突き返すと、正代の圧力を嫌った豊昇龍が正代の腕を手繰る。しかし、この勝機を逃さなかった正代が一気に出て豊昇龍を押し倒した。
館内が声援に包まれる中、行司の木村庄之助から山のような懸賞をいつものように淡々と受け取った正代は、その分厚さに「クラッチバック状態」という声も聞かれた中、東の花道を堂々と、誇らしげに下がっていった。しかし、さすがにその厚み、重さが気になったのか、花道奥に消える手前で“チラり”と二度見。普段は冷静な正代が見せた珍しい振る舞いにファンからは「動揺してる?」「二度見かわいいw」などのツッコミが聞かれた。
正代といえば、六日目に珍しい取り直しで琴櫻が熱海富士に敗れて5敗目を喫した取組で、物言い協議の最中、まわしが緩んだ琴櫻の背後に静かに回って締め直すなど、気遣いを見せたことでも話題となっていた。普段は寡黙だが、不思議な魅力と力を持った正代。後半戦に突入した今場所の活躍から目が離せない。(ABEMA/大相撲チャンネル)
この記事の画像一覧2025年11月場所 千秋楽
更新日時:2025/11/23 19:08
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗





