決定弾を呼んだのは、勇気ある決断だった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」1月20日の第2試合はセガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦)が一時約4万点あったBEAST X・鈴木大介(連盟)との差をオーラスで逆転し個人7勝目。試合後はオーラスのアガリを熱っぽく語り、勝利の余韻に浸っていた。
第1試合はセガサミーフェニックス・浅井堂岐(協会)が3着。U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、BEAST X・菅原千瑛(連盟)のアガリラッシュの前に終始辛い展開が続いていた。流れを変えたい当試合は起家から醍醐、鈴木大介、U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)の並びでスタートした。
序盤は鈴木大介の独壇場。3局連続のアガリを決められ、東2局3本場を迎えて4万200点もの差を付けられていた。このままBEAST Xのデイリーダブルが濃厚と誰もが思っていた南1局1本場、醍醐の親で展開が変わった。9巡目、醍醐は四・七万と白の変則三面張でテンパイ。白ならば出アガリも利くが、醍醐は迷いなくリーチを宣言した。イーシャンテンまで手を進めていた鈴木優が、一発で七万を放銃。醍醐はリーチ・一発・赤2の1万2000点(+300点、供託1000点)をアガり、じわりと鈴木大介に詰め寄った。その後も2局続けてのアガリで持ち点は4万点台へ。一方の鈴木大介は思うように持ち点を伸ばせず、ジリジリとした展開が続く。醍醐は最終局の南4局、鈴木大介を2600点差で追うこととなった。
まずこの局は鈴木優を除く3人がテンパイ。そして迎えた同1本場は醍醐がテンパイ一番乗り。九万と3筒のシャンポン待ちだが、九万は1枚場に切られている。醍醐は小考の後、3筒切りでイーシャンテン戻しを選択。アガリ逃しが大罪となる場面で勇気がいる選択だったが、これが大正解。4筒を引いて2・5・8筒待ちの三面張でリーチをかけると、白鳥から2筒が打たれてリーチ・ドラ・裏ドラ2の8000点(+300点、供託2000点)のアガリをゲット。大逆転勝利で個人2連勝&7勝目を挙げた。
逆転勝利に「よくマクれましたね!」



