これぞ、ゼウスの選択。1月21日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」の第2試合では、赤坂ドリブンズの鈴木たろう(最高位戦)が登板し、誰もが驚愕する単騎リーチの一発ロンでトップを手繰り寄せた。
【映像】未来が見えている?鈴木たろうの神がかった七万単騎→一発ロン
当試合は起家からKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、たろう、TEAM雷電・本田朋広(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)の並びでスタート。たろうは東1局で中・赤・ドラの4000点をアガるも、東2局では内川に5200点を振り込んだ。東3局1本場では、本田が8000点(+300点)を獲得。東3局2本場は全員がノーテンだった。
この時点で、たろうはトップ目の本田と1万7600点差、2着目の内川と1400点差の3着目。それでも、東4局3本場でリーチ・一発・ツモ・ドラの満貫・8000点(+900点)を獲得すると、南1局では配牌に恵まれた。早々に高宮と内川が動くのを横目に、たろうは雀頭がない形での2筒単騎でヤミテン。次巡にフリテンの中単騎待ちに切り替えたが、その次巡に七万を引くと、少しの間を置いて七万単騎待ちでリーチをかけた。
「単騎リーチを打つ牌は、いくつか考えていたんですけど…。字牌とか、中を切っていたので。でも、七万もそこそこだったので。ベストではないんですけど、2人仕掛けが入って、このまま良い待ちを持ってくるとは限らない。まぁこの辺が妥協点かなって感じで」。この選択に放送席が「ええー!?リーチですって」などと反応すると、直後、既にテンパイしていた高宮の手に七万が。これがそのまま捨てられ、たろうは静かに牌を開いた。
リーチ・一発・ドラ・裏ドラの満貫・8000点。この未来予知級の攻撃には、放送席も「マンガみたいな七万単騎」「鬼ですね」「これを当たり前にできるのがすごいな」と驚きを隠せない様子だった。これで、たろうはトップ目に浮上。僅差ながらも、そのまま逃げ切り勝利を決めた。
チーム独走に鈴木たろうも「強すぎる」



