■タワーマンションのメリデメは?

長嶋修氏
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 タワーマンションのメリットには「高い資産価値」「好立地」「美しい眺望」「価格上昇による売買差益」「高いセキュリティ」が挙げられる。一方、デメリットは「物件が高額」「高い管理費や修繕費積立金」「修繕・建替の合意形成が困難」「大災害時に消防・救出の難しさ」。

 数十年後のタワーマンションに危険性などはあるのか。長嶋氏は「修繕費は普通のマンションの1.3〜1.5倍くらい。なので、結構な額を毎月積み立てていないと、30年後、50年後、必要な修繕ができなくて危うい。しかし、タワーマンションを買える方は比較的余裕のある人たちが多い。なので修繕積み立ての値上げを言っても成立しやすい」と答えた。

 現在、タワーマンションに住んでいる、前参議院議員の音喜多駿氏は「今のところ不便に感じてなく、満足度が高い。修繕費の積み立てが1.5倍になると言われても、多くの人が文句を言わずに払う。駅が近いのと、ご近所さん付き合いもあり、子どもはみんな同じ小学校に行っていたりする。遊びに行っても同じマンション内で完結するので、道路にも出ないし、すごく安心だ。コミュニティとしても同世代も住んでいるから、一回住めば居心地がいい」と語った。

 長嶋氏が、タワーマンションよりも問題視しているのは、「築年数が経ってしまっているマンションだ。1970年代、80年代あたりに量産された郊外の駅から遠いところ。今、若年層は駅から遠い利便性の低いところは好まないので、空き家になっている。入っている方も高齢者だったりする。そうすると年金暮らしで、修繕積立金を今さら上げろと言われても困ってしまう。持続可能性でいうと、利便性が難しいマンションで築年数が経ってしまっているほうが近々の課題かと思う」との見方を示した。

(『ABEMA Prime』より)

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