【写真・画像】長野駅前3人殺傷事件 容疑者の心理は?逮捕の決め手は?元刑事が分析「長い刃物、ゴム手袋…強い殺意を持って現場に来た」 2枚目
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 事件の翌日、男性が死亡した場所には献花台が設けられ、多くの人々がその無念の死を悼み、花を手向けていた。「警察も被害者遺族のために捜査をする。被害者のことを思う人を見ると心が痛む」(秋山氏)

「晩の8時、長野ではここが一番人通りが多い場所でしょうね。刃物を準備してここへ来たということは計画的。今日駅で誰でもやってやろうという殺意を持って現地に来ている。相当刃体の長い刃物を使用したと思う。死に至るまでやっているから。白い手袋はボツボツのゴム手袋の可能性がある。滑らないから」(秋山氏)

 警察によると、男女3人のうち、刺されて亡くなった会社員の丸山浩由さん(49)は2ヶ所刺されており、司法解剖の結果、左側胸部から刺した刃物が心臓にまで届いていたという。死因は心臓損傷による失血死だった。

 重軽傷を負った2人は男と面識がないこと、そして丸山さんには防御創がないことから突然襲われた可能性が高く、警察は無差別に狙った可能性もあるとみている。事件直後はおびただしい血が路上に流れ、一夜明けた後も血痕の一部が献花台の方に向かって残っていた。「刺された現場からちょっとでも逃げようと思って、自力で無意識のまま向こう(献花台の方)に行ったと思う」(秋山氏)

 丸山さんは、バス停に来る10分ほど前まで、仕事終わりの一杯を楽しんでいた。そして、いつものように家族が待つ自宅にバスで帰宅するはずだった。知人たちによれば、地域の奉仕活動やPTAの活動も積極的に行い、地域のサッカークラブでは指導者も務めていたという。急な知らせを聞いた知人たちが沈痛な面持ちで献花に訪れていた。

 献花台に訪れていた丸山さんの知人たちに話を聞くと「好きなビールとかハイボールとか、毎年くれる『うまい棒』を持ってきて」「大事なお友達だったので。大事な言葉を言っていただいたりとか、何かあったときにお祝い持ってきてくれたりとか、温かい人なので信じたくない」「子どもから信頼のあるとてもいいコーチだったので今でも信じられない」「気にかけてくれたり、職場で辛いこととかしたときに支えてくれた先輩。朝ニュースで見た瞬間、まさかとは思ったんですけど…この場に来ると耐えられない」と涙ながらに語っていた。

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