■たかまつなな「年金への憎悪みたいな声が…」 “廃止”で個人が将来に備えられる?

 年金を廃止したとして、個人が将来に備えられるのか。玉木氏は「良くない」「難しい」との見方を示す。「例えば98歳になった時、人間の尊厳を維持しながら生きているかどうか。その時に“うまくいかなかった”という方がたくさん出るのはよくない。私は金融に関してわりと知識があるほうだが、自分では絶対にやらない。そもそも何歳まで生きるかどうか、そのためにいくら貯めたらいいかはわからないからだ」。

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 たかまつは、「年金の一番の問題は1階の国民年金にしか入っていない人で、この人たちが低年金になる可能性は非常に高い。だから、厚生年金に入る人を1人でも多くしようというのが、今の政府の方針だ。専業主婦や非正規、アルバイトの方でも入れるようにということだが、これを“将来もらえる金額が増えて安心”と考えるのか、“今の負担増になる”という言い方をするのか。低年金で困っている人の声をたくさん聞くので、負担増だと言いすぎるのはフェアじゃないと思う」との認識を示す。

 そんな中、自身に寄せられた批判の声は、「年金に対するそもそもの不満や、年金は本当に持続可能性があるのかといった憎悪みたいなものが感じられた」という。「政府、厚労省がもっと発信を頑張らなければいけない。多くの人が年金に不安を持っているというのは、残念ながら事実だ。将来の年金受給額がシミュレーションできる年金ネットなどを使って、本当にどのくらいもらえるのかをきちんと考えたりする教育が必要だ」と投げかけた。(『ABEMA Prime』より)

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