南4局、滝沢は瑞原と3800点差。ドラはないものの平和のリーチが見える手を、いつものように穏やかな手つきで仕上げていく。終盤に5・8索待ちの平和をテンパイ。高目は678の三色同順となる即リーチをかけた。高目の8索がすぐに菅原の手元へ流れ、さらに滝沢より先にテンパイしていた亜樹も8索をキャッチ。亜樹がこれをツモ切ってリーチ宣言となったところで滝沢がロン。リーチ・一発・平和・三色同順の8000点が成就し、行き詰まるシーソーゲームを制した。
試合後の談話ではまず「久しぶりな感じがしました」と、甘いマスクに笑みを浮かべた。その後はすぐさま局の振り返りを行い、内容が悪い局は「ひどかった」と断言し、反省を忘れなかった。リーグは折り返しを過ぎ、ポストシーズンへの意識も強まる。滝沢は「前回から1・3・1・3(着)と来ていてプラスを重ねることができました。残り3分の1、さらにプラスを重ねることができるよう頑張ります!」とファンへメッセージを伝えると、この激戦を見届けたファンからは「勝ってなお反省する滝沢さんすきです!」「タッキー次も頼むよー」「タッキーは悪い打ち方自分で認めるから偉いよね」と多数の反響が寄せられた。
内容の反省を口にした滝沢だが、スタッツを振り返ってみるとリーチ5回にアガリは6回とライバルを圧倒。元来、安定感のある雀力でこのリーグを初年度から戦い続け、リーグ優勝の経験もあるベテランだけに、本格復調となればこれ以上頼もしい存在はないだろう。
【第1試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)5万4800点/+74.8
2着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)5万600点/+30.6
3着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)1万7100点/▲22.9
4着 BEAST X・菅原千瑛(連盟)-2万2500点/▲82.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)





