しかしその後は手牌に恵まれず、逆に萩原には2回の跳満を決められ逆転されてしまう。挽回のチャンスは親番の南3局。浅見は一万と3索のシャンポン待ちでリーチをかけると、河の四万に引き寄せられた堀が筋の一万を切った。リーチ・赤2・裏ドラで1万2000点のアガリ、萩原に肉薄した。
決定打は次局の南1本場に出た。ドラの發と北が対子の手牌から、浅見は3巡目に一万をチー。さらに北をポンしてチャンタ・ドラ2のテンパイだ。河には5枚しか捨て牌がない。待ち牌が絞れないこの仕掛けに、トップ目の萩原が飛び込んだ。この終盤に値千金となる5800点(+300点)の直撃。これで逆転に成功した浅見はその後も攻撃を続け、持ち点は5万点に迫り+67.1の大勝を収めた。
前回のラスをすぐに挽回。試合後の浅見は「ズルズル行かなくて良かった」と安堵の笑みを浮かべた上で「萩原さんの跳満が2回あったので…。4000.8000をアガると結構点差を付けて進められるかなと思っていたのですが、みんな強かったですね」と振り返った。個人成績ではチームメイトと横並び。「良かったです、仲良く並べて」と白い歯を見せて「上に突出する分にはいいですが、(自分の成績だけ)落ちていっちゃうのは寂しいと思っていたので、プラスすることができてうれしいです」とコメント。
レギュラーシーズンを独走する今期のチーム、その原動力は間違いなく浅見だ。控室を盛り上げるムードメーカーであり、あくまでバイプレイヤーと自認しつつも、今期は個人5連勝も達成しMVP争いに食い込んでいる。“連勝シンデレラ”が1度の敗戦を挟み、また貯金を上乗せ。ファンからは「バチバチながらも好い試合でした!」「まきどんかわいい」「まきどんトップ、おめでとう」「浅見さんも結果付いてきて嬉しいね」と多くの応援の声が寄せられていた。
【第1試合結果】
1着 赤坂ドリブンズ・浅見真紀(最高位戦)4万7100点/+67.1
2着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)3万9400点/+19.4
3着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)2万5200点/▲14.8
4着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)-1万1700点/▲71.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)





